行政書士試験が変わるようです

昨日、SNSで行政書士試験に関するパブリックコメントが始まっていることを知り、軽く内容をチェックしていたところ、私自身がずっと気になっていた行政書士法が試験科目にカムバックするのではないかという話題になっているようでした。

対象は令和6年度から

「業務に関し必要な基礎知識」が追加される(行政書士法等から出題がなされる)ことになります。おそらくですが、昨今の職務上請求の問題で逮捕者が出たことが影響しているのではないかと考えます。また、職業倫理としても行政書士法が試験科目であることは必須だと思っておりましたので、個人的には大歓迎です。

私自身、合格してから自分で行政書士法の勉強をしました。職務上請求書を手に入れるためには現在VODの義務となっている一般研修で行政書士法や住民基本台帳法、戸籍法、人権、職業倫理を受講する必要があります。前もって試験科目となっていることは、他士業のように開業前後に研修がない行政書士にとって必要なことだと思います。

「法律」の勉強

私は合格したのが2018年の試験だったので、もう5年前になってしまいます。先日、新しい基本書たちを電子書籍で買い込んだものの、業務や会社の仕事で手につかない状態でした。

そこで先日、せっかくiPadを持っているので勉強法を調べてみたところ、電子書籍をスクショしてPDFにする方法があったのでさっそく憲法と行政法を勉強しはじめました。やることは多くなりましたが、前に比べて勉強のハードルが下がった感じがします。

思い返すと、開業してからというものの「営業」や「目の前の手続き」に気を取られてしまい、肝心の根拠法令の勉強が相当疎かになってしまっていました。手続きマニュアルのような、目の前にあるうわっつらだけの情報に取り憑かれていました。

先日、行政書士の先輩に「行政書士の業務の本質」を教わりました。そのことで、自分の業務や資格をもっていることについて考える時間が増えました。それにともなって、勉強時間も増えてきました。

受験生のみなさんへ

今年受験の方は、今年中に合格した方が良いかもしれません。しかし、もし今回ダメだとしても本当に行政書士としてやっていこうと考えているのであれば、必要な法律知識となることは確実なので、損をしたなどといった気持ちにはならないでください。

合格しても、業務についても、経験を積んでも、学び続けることに終わりがありません。毎年新しい法律ができ、改正があり、ある意味なまもののようです。

資格試験に受かるだけが目的なのか、そうでないのか、一度立ち返って考えてみるいい機会になるかもしれません。私は大きく試験制度そのものが変わってしまい、進路に影響を受けた世代の人間なので試験科目の変更はあまりたいしたことがないと思ってしまうから、なのかもしれませんが…。

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