自動車業務のなかで思ったこと

書なし車の登録の件で思ったことをつらつらと書きたいと思います。

その人、信用できますか?

「購入先が信用できるかどうか」は本当に重視した方がよろしいと思います。書なし車の売主は「売ったあとはもう関係ない!ないのわかって買ったんでしょ!」のスタンスに切り替わって即連絡がつかなくなりますよ…。個人間オークションなども本当に注意した方がいいです。

最近、自動車の売買契約書の作成のご依頼を受けました。こちらの売買契約書には「売主が責任もって買主に名義変更する」という内容の条項を入れています。きちんとした販売業者さんは手続きもきちんとしているので、安心できます。なかには、売主が買主に名義変更の手続きに必要な書類を一式渡す方法もあるとは思います。

無責任な人は、実際にいます

が、この方法では売主がきちんとしていても買主が放置して手続きしないまま車検が切れて職権抹消までいっている場合、一時抹消登録してある車の重要な書類をなくす、こういったことが起きます。

それを何十年という期間放置しながら、「車体価格も上がってきたことだし、書なし車だけど誰か欲しい人いたら売っちゃおう」という、はっきりいって無責任な管理をしてしまう人がいるのが現実です。これが書なし車を産む一因だと思います。

下調べなし=無謀

書なし車を購入するにあたって、「どの書類がないのか?」を本当にわかって購入しているのかなと思わされることがよくあります。

「登録事項等証明書」と「登録識別情報等通知書」の違い、わかっていますか?

字面は似ていますが、似て非なるもの、もうまったく別物です。天と地の違いがあります。一部必要な書類が欠けていたり、逆に一部必要な書類が残存していたり。必要書類がなにかを知らずになんとかなると思って書なし車を購入してしまう方が実際に存在します。数十年前に車検が切れた車両で当時の車検証などいっさいない、ただナンバーだけはあるというパターンもありました。

購入前はうまいこという売主がいると思いますが、書なし車である場合はもう購入する直前でいいのでその場で管轄の陸運支局に電話して「この書類がないのですが、登録は可能ですか」と問い合わせてみてください。登録できないとわかったら、購入をやめることだってできます。

冷静に慎重に判断できず、先走ってしまって大きな失敗をしないようにしてください。

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