未経験の業務のご依頼がきたとき

新人の先生が直面する、行政書士だからこそのあるあるのお話です。だいたいの先生と同じことを感じるようになってきた4年目の私ですが、当初はビクビクしながらの受任がたくさんありました。
’行政書士’の特殊性
行政書士になって4年目ですが、まだまだやったことにない業務がたくさん存在します。同業者といえど専門が違う先生がたくさんおられるので、直接お会いする機会にはいろいろとお話伺うように心掛けています。
行政書士は、試験に合格すると即開業が可能です。たとえば、弁護士であれば司法修習の期間があります。司法書士であれば新人研修の期間があります。そういった面でいえば、行政書士は登録したらベテランも新人も関係なく、同じ世界に飛び込むことになります。
ご依頼者様にとってみたら、誰がベテランで新人かまで把握してお問い合わせしてくださるとは限りません。同じ看板を背負った瞬間から、経験者か未経験者かも区別されない状況になります。
そんな私も、実は1年〜2年目は相当ヒヤヒヤしながらお仕事をお受けしていました。もともと自動車まわりの仕事をしていたこともあり、専門にとしてきました。今はその周辺の許可申請もやられていただく機会があり、できることが増えています。
心掛けること
それでも行政書士の業務というのは多岐にわたるため、未経験の業務のご依頼がくることはたびたびあります。そんな未経験の業務のご依頼をいただいた際、私は以下の点を心掛けています。
・全体像を掴む(業務に関する書籍などを手に入れ、読み込む)
・公表されている手引きなどがないかを確認する、審査基準を正確に把握する
・所管する窓口を把握、わからないことはすぐに問い合わせる
・ご依頼者様が希望する最短ルートはどこかを見極めて、都度確認をおこなう
あたりまえのことではありますが、初めての業務ではなくても気になる点やわからない点をそのままにしないことはこの仕事をおこなう上で絶対に守る必要があると考えています。たとえスポットの業務であっても、そのとき得られた経験が自分のスキルを上げ、ひいてはご依頼者様の利益に資するからです。
直接のご相談の前に調べられるだけのことを調べ、ご依頼者様との面談でまたわからないことがあれば「確認してからお知らせします」とお伝えするようにします。ここで知ったかぶりをすることは悪手です。ご依頼者様は「わからないから手続きをお願いしたい」という方もいらっしゃれば、手続きには詳しいものの「自分でやろうと思えばできるんだけど、時間がない」という方もいらっしゃいます。
私自身もどんなご依頼者様からの、どんなご依頼なのか、ヒアリングの時点で正確に把握できるように心掛けています。ご依頼者様に喜んでいただいたときの気持ちを忘れず、経験とその気持ちを財産にしてこれからもさまざまな業務を行っていきたいです。